【公立小学校の学校公開】2校を見学・比較してみた本音

我が家は世帯年収1,000万円未満の自称”中流階級世帯”。
お受験の世界ではこのクラスは下流階級世帯に属するという意見もあるので、あくまで”自称”です。

先日、ブログタイトルを変更しました。 「一億総中流」はすでに過去の話で、日本でも経済格差は大きくなっていると言われています。 日本に...

それでも息子には良い学習環境を与え続けてあげたいと考えています。

わが家は夫婦共に、地方生まれの地方育ち。 中学までは公立、高校は学力の高い子は公立、学力の低い子は私立…というのが一般的な環境で育ちま...

東京では世帯年収によって”住める場所”が大きく異なり、中央区や港区など23区でも世帯年収が高いエリアほど、公立小学校の評判も高いと言われています。
逆に、郊外にいけば物価(地価や賃料)は安くなりますが、公立小学校の評判はばらつきが大きくなります。

つまり、親の経済力で公立小学校の学習環境は大きく変わってしまうのです。

我が家は昨年、マイホームを購入しました。
世帯年収1,000万円未満の我が家が東京でマイホームを購入できるエリア…お察しください。笑

マイホームの購入を検討していた頃、地域情報をリサーチするため近くの美容院に行き、美容師さんに小学校や中学校の評判をお聞きしました。

その時のお話がきっかけで小学校受験を本格的に考えるようになったのですが、実際にこのエリアに越してきて、外見だけで絶句するような親子を何度も見かけました…。

しかし、美容師さんのお話もあくまで人から聞いたお話ですし、街中で見かけた親子が必ずしも近くの公立小学校に通っているとは限らない。

公立小学校もきちんと自分の目で確かめてみようと今さらながら思い立ったので、早速公立小学校の学校公開に行ってみました。

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公立小学校の学校公開とは?

私が小学生の頃は、保護者を対象にした「参観日」というものしかなかったように記憶していますが、最近は地域の方や就学前の親子も気軽に学校の様子を見学できる「学校公開」という制度を設けている自治体が増えているそうです。

期間や公開日は自治体や学校によって異なるので、お住まいの自治体のホームページ等で確認してみてください。

我が家の場合、越境通学を含めて複数の公立小学校への通学が可能ですが、通学範囲として現実的な学校は2校のみ。
同じ日に学校見学が可能だったので、夫と息子が幼児教室に行っている間に、1人で2校を見学してきました。

A小学校

”公立小学校あるある”ですが、必ずしも自宅から近い学校が指定校とは限らず、例えば”本村町1~5丁目”の指定校はA小学校、”本村町6丁目”の指定校はB小学校という形で、校区は細かく分けられています。

我が家の場合、自宅から徒歩5分ほどのA小学校は”隣接校”となるのですが、通学時間は最短になります。

ただし、自宅が商業地域にあるため、周辺には繁華街もあり、近隣には(広い意味での)飲食店経営者やギャンブル系の経営者も住んでいらっしゃると前途の美容師さんに伺いました。

防犯面

受付などは特になく、自由に校舎内に入ることができましたが、これって防犯的にどうなの?と不安に感じました。

校舎や設備面

校舎の第一印象は、古い・狭い・暗い…。
でも、公立ですしね。ここは仕方ないのかな…と思いました。

展示物・掲示物

廊下に展示されていたのは習字や自己紹介などが多く、特に凄い!と思うような物はありませんでした。

授業の様子

入学後間もない1年生と、中学受験組みがいる可能性が高い6年生の授業を見学しました。

どのクラスも授業中に立ち歩くような子はおらず、皆きちんと着席して授業を受けていました。
ただ、質問に対して挙手が少ない点が気になりました。

保護者の様子

私立小学校では多くの方が濃紺のワンピースやスーツを着ていますが、ここではそのような服装の方は皆無でした。

わりとカラフルな色味のお洋服の方が多く、中にはボディラインが強調されて胸の谷間がバッチリ見えちゃうワンピースのお母様も…。
髪色も上品なブラウンというより、派手めな茶髪の方が多い印象でした。

また、教室の後方で授業を見学している方の中にはランドセルなどが収納されている棚に肘を置いてもたれかかっている方、ガムを噛んでいる方、教室の扉を開けて授業をしているにも関わらず廊下で喋り込む方…。

常識的な方もたくさんいらっしゃったと思いますが、それ以上に目につく光景が多過ぎて…絶望的な気持ちで学校を後にしました。

B小学校

自宅住所の”指定校”であるB小学校は、自宅から私の足で徒歩12分ほど。子どもの足ですと徒歩20分ほどでしょうか。
通学路に信号の無い横断歩道があったことが気になりましたが、実際に歩いてみると、思っていたより近く感じました。

防犯面

受付が有り、学校関係者以外は名前を記入し、首からぶら下げるタイプの名札をいただいてから校舎に入りました。
学校関係者(保護者)とは名札の紐の色が異なっており、関係者かそうでないかが一目瞭然となるようになっていました。

先生方は、外部者のネームを下げていらっしゃる方を見かけると積極的に挨拶されていらっしゃり、外部者に対して目配りされている印象でした。

校舎や設備面

A小学校に比べると、綺麗・広い・明るい校舎でした。
また、図書室の書庫が充実していたことも印象に残りました。

展示物・掲示物

絵や切り絵が展示されており、個人差はあるものの、全体的にレベルが高いと感じました。
また、階段の踊り場などにはことわざなどの掲示物があり、先生方の工夫がみられました。

授業の様子

B小学校でも、入学後間もない1年生と、中学受験組みがいる可能性が高い6年生の授業を見学しました。
A小学校に比べて授業中の挙手が多く、積極的に意見が飛び交っていました。

皆きちんと着席して授業を受けていると思ったのですが、5年生のクラスあたりで指定の上履きを履いた男の子が1人階段のあたりで行ったり来たりを繰り返して遊んでいたのが気になりました。
おそらく学校の生徒だと思うのですが、まわりには保護者も先生もいらっしゃらず、完全に放置されている様子でした。

保護者の様子

B小学校でも、私立小学校では定番の濃紺のワンピースやスーツは皆無でしたが、ベージュ・白・黒・紺などを中心にシンプルな服装の方が多く、派手な髪色の方も少数でした。

初等教育に何を求めるのか

A小学校とB小学校を見学した率直な感想は、「同じ地域の公立小学校でも全く違う」ということ。
2つの小学校は大人の足で徒歩20分ほどの距離ですが、家庭の層は大きく異なると感じました。

もし小学校受験に全敗した場合、B小学校であれば気持ちを切り替えることができるかも…というのが私の正直な感想です。

ただし、B小学校が思いの外良く見えたからと言って小学校受験じたいをやめるという気持ちはなく、どんなに良い学校でも有料と無料には大きな差があると思いますし、中学受験率も低いエリアなので”環境をお金で買う”という考え方が変わることはないと思います。

小学校受験のブログで有名な神田のぞみさんの著書「小学校受験準備6か月、わずか20万円で合格した!―家庭学習だけでわが子を難関校に合格させたMBA思考と指導法」にはこのようなことが書かれています。

小学校入学前の子どもを持つ親の立場では、初等教育というものをどのように捉え、わが子にはどのような小学校教育を与えたいかと言うことが小学校受験を決め、志望校を決める決め手になると思います。

小学校教育に対してなんらかの目標を見出し、それが公立小学校で実現することが難しいという場合に、国立や私立の学校を受験することを決定付けると思います。わが子の教育哲学・方針が具体的であればあるほど、志望校が絞り込まれてくることは言うまでもありません。

我が家の場合、私たちが初等教育に望むことを公立小学校で実現することは難しいと考えているため小学校受験という方法を考えているのですが、郊外の公立小学校でも良い学校はあると感じたので、教育哲学・方針が違えば違った選択をしていたかもしれません。

噂やエリアのイメージだけで決めるのではなく、自分の五感(時に第六感)を使って判断することの大切さをあらためて感じました。

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