先日、ブログタイトルを変更しました。
https://smileofthefamily.com/2019/04/25/post-3351/
「一億総中流」はすでに過去の話で、日本でも経済格差は大きくなっていると言われています。
日本にはイギリスのような階級制度は存在しないので「格差社会」と言われることが多いですが、あえてブログタイトルに【中流家庭】と入れました。
今回はその理由を含め、日本の階級社会について調べたことをまとめたいと思います。
目次
日本の階級社会について
日本に階級制度は存在しないため、階級社会に正確な定義はありません。
ですので、我が家のように「教育費は惜しまないけど、他の部分で節約をする」ような感覚を持つ世帯は【下流階級】だと感じる方もいらっしゃると思います。
その上で、ブログタイトルに【中流家庭】と入れたのは、日本の階級について書かれた以下記事の中で私が腑に落ちたものを参考にした結果、中流家庭の中では下の部類に属すると思うものの、一応中流階級に属するのかな…?と判断し、私たちの子育て方針に「親よりずっと上の世界を目指してほしい」という願いがあるあるため、その基準を分かりやすくできればと思ったためです。
1億総転落「新 階級社会」
こちらの雑誌の記事はデータも多く、腑に落ちる内容が多かったです。
▶︎週刊ダイヤモンド 2018年 4/7 号 [雑誌] (1億総転落 新・階級社会)
具体的には、「資本家階級」「新中間階級」「旧中間階級」「労働者階級」「アンダークラス」という風にピラミッド化されていて、具体的な職業や、個人の平均年収、世帯の平均年収などについて書かれています。
日本の身分階級ピラミッド
こちらの階級ピラミッド図はブログの管理人が作成したもののようですが、ボリュームゾーンなどを含めてわかりやすいです。
記事本文にある筆者のコメントがすごく的を得ていて、思わず笑ってしまいました。
※この図は年収だけで区分されていますが、ブログ本文には具体的な職業も書かれています。
※出典元/ブログ部「【新カースト制度】日本人を年収・職業で12階級に仕分けてみた。」
下流階級で育った夫婦
私たち夫婦は、共に下流階級の家庭で育ちました。
夫:ブルーカラー労働者世帯
義父はいわゆるブルーカラー労働者で、義母もパート勤務なので、世帯収入は下流階級に属するようです。
また、幼少期に義父の実家のトラブルに巻き込まれ、その影響で金銭面でかなり苦労をした時期があると言っていました。
私:アンダークラス世帯
一方、私の父は大学卒業後、金融機関に就職し、40代半ば頃までは一般的な出世コースを歩むサラリーマンで、当時は中流階級世帯だったと思います。
しかし、ある出来事を機に父が職を失い、アンダークラスの下流階級世帯へと転落しました。
祖父母の支援もあり生活保護こそ受けなかったものの、一時期は給食費を滞納するレベルの家庭でした。
下流階級から中流階級への壁
蛙の子は蛙。階級の壁というのは、とても高いものです。
中流階級世帯の親が「自分たちがしてもらったくらいの教育は受けさせてあげたい」と思えば、子供は中流階級の職業や収入を手に入れることができる可能性は高くなると思います。
しかし、下流階級世帯の親が「自分たちがしてもらった以上の教育を受けさせてあげたい」と思っても、そこには金銭面で大きなハードルがあります。
私が昔勤務していた飲食店には大学生のアルバイトがたくさんいましたが、ほとんどの子がバイト代=全額お小遣いだったのに対し、1人だけ学費は奨学金、生活費は自分で稼ぐバイト代という下流階級世帯の子がいました。
その子は大学卒業後、中流階級の職業と収入を手に入れることができましたが、そこに至るまでには、中流階級の世帯に比べて本人の強い意志と相当な努力が必要だったと思います。
夫の場合、幼い頃から「毎日汗や泥にまみれて帰ってくる父のような仕事はしたくない」と思っていたそうで、義両親もその気持ちを尊重し、教育に関しては本人が望むようにしてくださったそうです。
夫が一人っ子であることと、義両親の息子に対する想いがあってこそ出来たことだと思います。
夫なりに兄弟がいないことに対する思いはあると思いますが、一人っ子だったからこそ下流階級世帯でも自分が望む教育を受けさせてもらうことができたのではないかと考えているので、私たちもあえて一人っ子という選択をしています。
ちなみに私の場合、落ちぶれた父には「自分たちがしてもらったくらいの教育は受けさせてあげたい」という気持ちはなく、私自身も前述の大学生のような強い意志や相当な努力をすることができず、週刊ダイヤモンド 2018年 4/7 号 [雑誌] (1億総転落 新・階級社会)でいう「労働者階級」にとどまることが精一杯でした。
結婚出産後の現在は派遣社員(ベンチャー企業の事務職)。情けないですが、アンダークラスですね…。笑
仮に私が中流階級世帯出身の方と結婚していたら、少なからず素直に尊敬できない部分(恵まれた家庭で生まれ育ったから…という捻くれた感情)があったかもしれませんが、夫や義両親を心から尊敬できているのは、「這い上がりたい」(我が子に自分たちより良い生活をさせたい)という気持ちを実現する努力をしてきたからだと思います。
中流階級の壁を越えるために
私たちは、息子に公私ともに幸せな人生を送ってほしいと願っています。
具体的には、素敵な友人やパートナーに恵まれ、長く続けられる趣味を持ち、自分が挑戦し続けることができる分野でよりたくさんのお金を得ることできるようになってほしい。
長い付き合いができる素敵な友人を作る方法の1つとしては、私立小学校への受験も考えています。
階級を越えるのは本人や家族の強い意志や努力が必要だと思います。
下流階級から中流階級への壁も高いですが、中流階級から上流階級への壁はさらに高く、そもそも日常やお金に対する視点が”雇われる側”とは全く異なります。
結婚前のお話になりますが、夫と知り合う前、経営者の男性と2人お付き合いしたことがありました。
その時にお金持ちに共通するポイント(考え方など)を少しだけ学ぶことができたのですが、今の生活ではそれを活かすことができておらず…。
外食1つにしても、庶民である私目線で見ることと、経営者目線で見ることって全く違っていて、経営者目線の気付きから、ビジネスにするためのアイディアに変える思考力が、私には全くありませんでした。笑
息子に上流階級(資本家階級/一握りの富裕層)になってほしければ、私たちのお金に対する考え方から変えなければいけませんが、こちらの本は”雇われる側”でしか生きてこなかった私たちが息子にお金の教育をする上で参考になった1冊です。
▶︎あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30 (単行本)
日本には階級制度が存在しないにも関わらず、私がブログタイトルにあえて【中流家庭】と入れたのは、私たちの子育て方針に「親よりずっと上の世界を目指してほしい」という願いがあるあるため、その基準を分かりやすくできればと思ったためです。
本来”階級”というのは努力で越えることができないものなので、表現として適切ではないのかもしれませんが、息子が公私ともに幸せな人生を送ることができるように、親として出来ることを精一杯してあげたいと思います。