早生まれが不利と言われる本当の理由「どうして東大生に早生まれが少ないのか」

最近「「東大に入る子」は5歳で決まる: “根拠ある自信”を育てる幼児教育という本を読んだのですが、表紙には「どうして東大生に早生まれが少ないのか」という、早生まれの方やその親御さんを敵にまわすような何とも挑戦的な見出しがありました。

今回は早生まれが不利と言われる本当の理由と、私が幼児教室で出会った3月生まれの天才児から学んだことについて書きたいと思います。

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早生まれの子は遅生まれの子に比べて不利?!

小さな子供の1年の違いは大きく、一般的に小学校低学年くらいまでは体格や運動面などでその違いを感じることが多いと言われています。

ですので、幼稚園受験や小学校受験に関しては早生まれ(1月1日から4月1日に生まれた方)の子は遅生まれ(4月2日から12月31日に生まれた方)、特に4~5月生まれの子に比べると不利だと言われていますし、入学試験で生まれ月に関して考慮をしてくださる学校もあります。

しかし、小学校高学年にもなれば早生まれの子も遅生まれの子も大差はなくなります。

ですが、和田秀樹氏(東京大学出身/精神科医/受験アドバイザー)の著書「東大に入る子は5歳で決まる」には「どうして東大生に早生まれが少ないのか」という、手に取らずにはいられない衝撃的な見出しが…!

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こちらの本には根拠となる具体的なデータ(裏付け)はなかったのですが、調べてみたところ、川口 大司氏(当時:一橋大学大学院経済学研究科 准教授/現在:東京大学大学院経済学研究科 教授)と森 啓明氏(当時:一橋大学大学院)が2007年に発表した論文「誕生日と学業成績・最終学歴」には、早生まれと遅生まれに関する具体的なデータがありました。

※素人の個人的な意見ですが、成績=塾に行っているかどうか、学歴=家族構成や家庭の経済環境の影響も大きいと思うので、「誕生日」だけで全て決められるものではないと考えているため、あくまで1つのデータとして拝見しました。

「東大に入る子は5歳で決まる」及び「誕生日と学業成績・最終学歴」の共通見解としてまとめると早生まれだから能力が劣っているわけではなく、能力差が大きい幼少期に成功体験(自信をつける体験)を重ねることが難しい環境が問題なのだと言っています。

主要国の新学期一覧

日本では4月に新学期(新年度)がスタートしますが、世界に目を広げてみると、9月に新学期(新年度)がスタートする国が多いようです。
※いずれの国も、州や地域によっては入学時期が異なる場合があります。

【1月】シンガポール
【1月末~2月初め】オーストラリア、ニュージーランド
【3月】韓国
【4月】パナマ
【5月】タイ
【6月】フィリピン
【9月】アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、トルコ、モンゴル、ロシア、中国
【10月】ナイジェリア、カンボジア

つまり、日本の感覚で言うと、アメリカや中国などでは6月〜8月生まれが早生まれということになります。

日本では早生まれを避けるためにバースコントロールをする話を聞きますが、私が現在働いている会社でも、9月スタートの国の出身者は9月や10月生まれの比率が高いですし、日本出身の方は4月〜6月生まれが多いです。

6月生まれでも遅い?!認証保育園の実態

我が家の息子は6月生まれです。
同じ学年の中では比較的早い時期に生まれた遅生まれです。

しかし、息子が通う認証保育園のクラスは4月生まれのお子様が多く、年少クラスは9人中4人が4月生まれです。
また、9人中8人が4月~7月生まれという、かなり偏りのある月齢編成です。

他の学年はもう少しまんべんなく月齢が分かれているようなので、偶然なのかもしれませんが、目黒区などの保活激戦区では認証保育園の申し込み期限の関係でこのような現象が起きることもあるそうです。

私の感覚では、特に3歳になる前くらいまでは月齢差を感じることが多く、発語・生活習慣(服や靴の着脱)・運動能力の差は大きいと感じていましたし、実際に保育の様子を見ていても4月生まれの子がクラスのリーダー的存在になっているようでした。

息子の通う小規模認証保育園の場合、6月生まれでもクラスの中では「早生まれ」のような存在になるのです。

幼児教室で自信をつける

保育園では「早生まれ」のような存在の息子ですが、0歳から通っている幼児教室は秋冬生まれや早生まれのお子様も多く、比較的成功体験(自信をつける体験)を重ねることが出来やすい環境にあります。

幼児教室に通い続ける意味について悩んだ時期があったのですが、続けるに至った最大の理由は、通っている保育園ではなかなか出来ない「他の子より出来る」という経験をさせてあげられる環境だったから。

保育園の2歳児クラスの時の担任が「〇〇君(息子)は△△が出来ない」という”出来ないこと”にばかり目を向ける発言が多い方でモヤモヤしていたのですが、そんな環境故、息子も「〇〇ちゃん(息子)は△△が出来ないんだ~」と言うことがありました。

https://smileofthefamily.com/2018/11/17/post-2698/

モヤモヤしつつも”何が出来ないのか”を具体的に聞いて、例えば英語の授業で発言が出来ないのであれば、どんな教材を使ってどんな質問をしているのか教えていただき、同じ教材を購入して家で練習して、次回は自信を持って授業に参加できるようにしたり等、出来ることはしました。

それでも、1歳児クラスからほぼ同じメンバーで、リーダー的な存在や優越が幼児ながらに確立しつつある環境で「僕は他の子より出来る!」という自信に繋げるのは難しい環境のため、あえて「〇〇君は何でも出来て凄いね!」という環境=自信を付けることができる環境にある幼児教室に通い続けています。

3月生まれの天才児

お教室では毎回質疑応答の中で誕生日についての質問があり、他のお子様の誕生日を知ることができるのですが、私たち夫婦が「3月生まれの天才児」と呼んでいる超早生まれのお子様と出会って、早生まれへの認識がガラリと変わりました。

発語や体格は月齢なりですが、授業中の落ち着きや質問に対する答え方、取り組みの正確さはとても3月生まれとは思えないお子様です。

もちろん生まれ持った能力も大きいと思いますが、私はご両親の努力もかなりあると思っています。
普段からコツコツ努力を積み重ねているからこそ、3月生まれの超早生まれでもお教室で成功体験(自信をつける体験)を重ねることが出来ているのだと思います。

まとめ

我が家は学歴が全てだという考えではありませんが、どんな進路を選ぶにしても”自信”は必要だと思いますし、環境で人の人生は大きく変わると考えています。

年少への進級時に幼稚園等への転園を考えたこともありましたが、カリキュラムを含めて今の保育園が気に入っているため、継続して通い続けることにしました。
ただし、6月生まれでも早生まれのような存在になる環境の上、息子は歩き始めたのが1歳7ヶ月となかり遅かったことや、慎重な性格もあり、特に運動面では保育園で自信をつける体験を重ねることが難しい状況です。

そんな息子が誰にも負けないことは、年少〜年長(約30名)の中で毎日1番に給食を食べ終え、どんな野菜も好き嫌いなく完食できること。笑
毎日「今日も○○ちゃんが1番早く給食を食べ終わったし、おかわりもしたんだよ!」とお話してくれるのですが、そういう自信の積み重ねでも良いので、たくさん自信をつけていってほしいと思います。

勉強面に関しては、自宅での日々の積み重ねや親の声掛けを大切にしつつ、根拠のある自信を育んであげたいと思います。

 

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